
この記事は、1月の豪ドル円相場をファンダメンタルズ分析をベースに、テクニカル分析の週足・日足などを使い、短期・中期的に予想していく解説ブログです。
短期トレーダー・もしくは、あまりストレスを感じながらトレードしたくない方にも、中期的なテクニカル分析を紹介しているので、是非参考にしてみて下さい。
もくじ
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
豪ドル円 1月の見通し
- オーストラリア国内状況
- FOMC量的緩和で米ドル売りが継続
- 米ドル買いは米上院選の結果次第
- バイデン政権の政策内容
以上のテーマで、豪ドル円相場を解説します。
1月の豪ドル円相場の見通しとしては、米上院選次第だと思います。
上院選で、共和党が過半数を取れば、9080億ドルコロナ経済対策や、バイデン政権が挙げる政策内容の実現が難航すると思われるので、更なる豪ドル買いの展開になるでしょう。
逆に、民主党が過半数を取れば、コロナ経済対策はもちろんのこと、バイデン政権の政策内容もスムーズに実行しやすくなると予想しているので、米ドル買い/豪ドル売りになります。
という事で、今から順序よく上記のテーマを解説していくので、是非1月からのトレードに役立てて下さい。
オーストラリア経済状況
12月から経済指標の結果が良好でした。以下
- 豪実質GDP 前回-7% 結果3.3%
- 豪貿易収支 前回56 結果74
- 豪小売売上高 前回-1.1% 結果1.4%
- 豪雇用者数 予想4.0% 結果9.0%
- 豪失業率 予想7.0% 結果6.8%
この結果の要因となっているのが、間違いなくコロナ感染を抑え込んでいる結果でしょう。
また、オーストラリア国内でコロナ感染を抑え込んでいる一方、他国のコロナ感染拡大で、安全通貨として、豪ドル買いが加速しているのは間違いないと思います。
ただ、オーストラリア国内にコロナクラスターの報道や、現在イギリスで感染が拡大している変異種が、オーストラリア国内でも見られた場合は、豪ドル売りが溜まっているので、一気に豪ドル円が落下する可能性もある為、注意が必要になります。
まぁ〜それでも、現在報道されていない事まで警戒しても仕方がないので、引き継ぎ豪ドル買いが優勢ですね!
豪ドル買い要因の一つにFOMCで量的緩和が導入された事です。
まぁ〜量的緩和を簡単に説明すると、金融緩和に加えて、更に銀行が保有している国債・社債をFRBが買いまくり、市場にバンバン米ドルを撒き散らすやり方です。こうなると、米ドル売り/豪ドル買いになるのは当たり前ですが、ここで12月に開かれたFOMCで発表された政策内容を振り返りましょう。
- 量的緩和策を、さらに著しい進展が見られるまで継続。
- 景気回復が完了するまでゼロ近辺の主要政策金利を維持
- 月額1200億ドル規模の債券買い入れを、今後数カ月間にわたり行う。ただ、明確なガイダンスは示していない。
以上の事から、今年も米ドルが売られやすい展開になると思います。
ただ今後の見通しとして、今年前半のアメリカの経済関連報道次第では、豪ドル売りになる可能性もある為、次の報道・結果には注意して下さい。
米コロナ経済対策
未だに決まらない米コロナ経済対策ですが、先月トランプ大統領が、9080億ドルコロナ経済対策を拒否。
その理由としては、国民にあたえる現金給付の額があまりにも少なすぎ、また、少ない割には、他国に支給する支援金が多いという事で、再度修正して提案するように要求。
しかし、下院の民主党が賛成しているが、上院の共和党が拒否している状態。
その上院の共和党トップであるマコネルさんは、現金給付の増額案を先週見送る事を決めていて、いつまで検討するか不明なので、またも米コロナ経済対策に不透明性を与える結果となりました。
この結果に、民主党所属の上院議員のシューマーさんからの発言で、成立する可能性はないと発言しています。この報道で、更なる米ドル売り/豪ドル買いの展開になりました。
では、この米コロナ経済対策を成立させられる可能性として、何が挙げられるのかと言えば、もちろん、1月の始めに再投票される上院選が注目されると思います。
結果次第で、コロナ経済対策の行方が明確化になると思うので、今から軽く説明します。
米上院選
1月の初旬に再投票となる上院選。ここまでの所、48対50で共和党が過半数を占めています。
共和党が過半数を取ってしまえば、大統領が交代しただけで、今の状況と全く変わりません。変わらないとなると、当然、米コロナ経済対策も難しい状況が続いていきます。
そして、バイデン大統領が挙げる政策内容も中々決まらない展開になるでしょう。バイデン氏が挙げる早期の政策内容の一部に、追加の米コロナ経済対策を挙げていますが、こちらも現状の経済対策がここまで難航していれば、追加コロナ経済対策は、更に難航する事間違いく思っています。
ただ、上院選で民主党が過半数を奪いとってしまえば、この話が一変します。という事で、上院選の結果に注目が集まり、この結果次第では、豪ドルが更に買われたり、あるいは、民主党が過半数を取ってしまう事で、豪ドル売りなると思うので、注目していきましょう。
バイデン政権
上院選の結果関係なく、1月20日に就任を迎えるバイデン政権に期待が集まります。ここに向けて、短期的なドル買いになる事を予想します。もちろん、上院選を民主党が過半数を占めることが出来れば、更なるドル買いになる事を予想しますが、現時点では分からないです。
さて、ここで為替に直接関わるバイデン政権の政策内容を、解説していきます。以下に注目!
以上の3つを解説していきます。
(経済)
まずは、コロナ感染で経済が悪化しまくっているので、早目に9080億ドル経済対策以外の追加経済対策を打ち出したいバイデン政権ですが、12月初旬にバイデン氏が、9080億ドルのコロナ経済対策の合意を望むと発言した後、(私が就任したら、更に新たな経済対策を打ち出す)と発言されてた事で、就任後のバイデン政権に注目が集まります。
ただ、まずは9080億ドルコロナ経済対策の行方ですね!何度も言っていますが、かなり不透明感が強い案であり、その後の追加コロナ経済対策なんていったら、なおさら実現する事が難しいと思う今の現状です。
その経済対策がスムーズに行く為にも、1月初旬に再投票?が行われる上院選で、民主党が過半数を占める必要があります。上院選を共和党が過半数を占めてしまえば、下院が民主党となっているので、ねじれ国会となりバイデン氏が掲げる政策内容も、中々上手くいかない状況となってしまいます。
そうならない為にも、まずは上院選で民主党が過半数を取る必要があるので、今年1発目の注目場所は上院選でしょう!
因みに、上院選で民主党が過半数を取れば、ドル買い/豪ドル売りになるでしょう。
(税金)
バイデン氏が大統領になった事で、唯一警戒したいのは増税ですね!まぁ〜この増税は、バイデン氏の提案というよりは、民主党が掲げる政策内容の一貫なので仕方ない部分があります。
さて、コロナ感染拡大で企業にも大きな影響が出ている今のアメリカですが、流石にバイデン氏も増税を先送りしているみたいですね!
それでも、いつかは増税を実行するので、アメリカ経済に大きく影響するでしょう。現時点の報道では、増税の警戒から、早くもアメリカから企業を徹底する動きも出ているみたいです。そして、増税の対象となるのは、企業と富裕層が主な対象となります。企業に関しては、21%〜28%に引き上げすると、早くも企業に的を絞った発言をしています。
という事で、バイデン政権でのリスク回避は、増税なので、実行する日時が分かれば警戒して下さい。
(外交)
外交といえば、これまでトランプ大統領が制裁を課してきたイラン・中国に絞られると思いますが、その中でもバイデン政権になれば、中国との今後の関係が気になってきますよね!
バイデン氏と言えば、親中派でおなじみですが、今回だけは人権問題や他国の領地などに侵入したりと揉め事を作っている中国を批判している模様。
その為なのか、トランプ大統領が制裁している内容を、バイデン氏が就任してもすぐには取り消さない模様です。また、バイデン氏独自の中国との関係も、トランプ氏以上ではないが、厳しく接していくような発言も出ています。
まぁ〜私個人的な考えですが、バイデン氏も、コロナ感染で反中派が増えている国民に対して、親中派を示す行為を就任直後からする事はできないと思います。
まぁ〜時が来れば、バイデン氏と中国の関係がわかる事なので、少し注目していきましょう。
以上、為替に直接関わるバイデン氏が掲げそうな政策内容について説明してきましたが、今年前半は、アメリカの経済回復を大前提に置いているので、ドルが買われやすい局面になると思いますので、注目していきましょう。
現状のRBA政策内容
- 引き続き、現在の政策内容を維持
- 国債買い入れについては今後6カ月間を対象に期間が約5年から10年の国債を加え、1000億豪ドル規模の買い入れ
- マイナス金利の恩恵はほとんどないと判断しており、これ以上の利下げは検討していない
- インフレ率が目標バンド(2─3%)に回帰するまで利上げはしないとコミット。さらに今後3年は目標への到達は見込まれていない。
- 状況が変われば、理事会はさらなる行動をとり、追加の買い入れる用意がある
私が、負けから復活した時にお世話になった本です。もう一度基礎から学びたい方や、よりシンプルにトレードされたい方には、是非オススメしている商品です。
ここからは、中期的による週足の分析と短期的による日足の分析で、1月の豪ドル円相場を、具体的に解説していきます。

現在週足は5波に入っていて、80円のレジスタンスライン手前でクローズしてしいます。
5波という事もあり、一つの転換ポイントかもしれません。ここを超えると82円まで伸びる予想でいますが、この80円付近で、上記にも書いた通り、1月より始まる上院選の結果次第で、豪ドル円が落下するかもしれません。後バイデン政権の誕生にも落下要素もあるので注意!
とは言え、豪ドル買いは継続していて、上髭なく終わっている所をみると、もう少し様子見の方が良さそうですね!
後は、日足で転換ポイントを狙いましょう。

現在日足も5波終了と見ていますが、1番目のアップトレンドラインを割るまでは様子見です。
もし落下したとしても、オーストラリア国内の状況が悪化しない限りは、2番のアップトレンドラインを抜くまでは、上目線なので注意して下さい。
まとめ
さぁ!新年を迎える事で、去年負けた金額はリセットさせ、新たな気持ち持ってトレードできると思います。そう考えると、トレーダーにとって元旦は、非常に救われる日になりますね!決して、去年の負けオーラを今年に持ち越す今年だけはしないように!
私も、改めて初心に戻りながらも、サポートできるような記事を配信していきます。
為替の話に戻りますが、豪ドルは引き続き買い目線です。ただ必ず落下もあり、それが今年入ってからの上記の材料にはピッタリの落下要素だと思いますので、80円付近の落下シグナルは見逃さない様にして下さいね!
では!次回は2月に掲載するので、よろしくお願いします。
ありがとうございました。