8月も残すところ、あと2日となって来たので、9月に向けての相場展開を書いていきたいと思います。
本当なら、9月一発目の予想を、ドル円からスタートさせたかったのですが、何故か豪ドル円です。笑笑
その豪ドルとしては、3月19日〜今日まで、ずっと上昇してきましたので、ここまでかなり強い通貨という印象に変わりました。その原因を作ったのが、アメリカの経済悪化です。
ですが、もうそろそろ落下しても良い頃合だと思います。
その理由としては、やはり今週金曜日に、日本のみならず、世界に報道が流れた安倍総理大臣の辞任表明をした事が、今回豪ドル円の落とし所とみているからです。かなりの大きな材料と見ています。という事で、
9月の豪ドル円の予想は、78円からの落下を予想します。
少し勘違いされそうなので、先に言いますが、豪ドル自体の強さは今まで通りですが、円が絡んでいるので、少し円高になると思っています。そこだけは理解しといて下さい。
では!早速、今回豪ドル円が落下する理由をファンダメンタズ分析で解説していき、更に具体的にテクニカル分析で説明していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
もくじ
豪ドル円の振り返り
まずは、ここまで豪ドル円が上昇をした理由を簡単に指標を交えて解説していきたいと思います。
米追加緩和政策で米ドル売り豪ドル買い
簡単に説明してしまえば、豪ドルが上昇した原因は、アメリカの追加緩和が最大の原因です。
追加緩和は、市場に米ドルをばらまく事になるので、米ドルの価値がなくなります。結果米ドル売りが発生してしまいます。
アメリカが、今年一体追加緩和でいくら、ドルをばら撒いたんでしょうか?って位だから、そりゃ〜米ドル売りが過剰になりますよ!笑
それにしても、何故、ここまで追加緩和をするのか?
まぁ〜確かに、現状のアメリカ経済がコロナウイルスの影響で悪化した事が原因で、企業を始め、色々な所でお金に困っている人達がいる事は、度々の報道で認識しています。その局面を乗り越える為に追加緩和・景気刺激策を実行していますが、市場も、少し過剰な米ドルのばら撒きではないか?という話もあります。
実はコロナウイルスで経済が悪化する前から、デフレが原因で、アメリカ国民の生活が苦しくなっていました。そのデフレから脱却するためにも、2012年からFRBで2%のインフレ目標を基本理念としてやってきているので、局面がだいぶ違いますが、まさにこのタイミングで2%のインフレ目標を実行に移す、良いチャンスというような感じがします。
ただ先程も説明しましたが、市場やメディアも、少し追加緩和をやりすぎではないか?という声も上がっている中で、今回ジャクソンホール会合でのパウエル議長の発言に注目が集まりました。
ジャクソンホール会合
今週の話ではありますが、27日にジャクソンホール会合があり、米パウエル議長の発言に注目が集まりました。
その注目した部分が、先程からも書いている通り、追加緩和をするかどうか?になります。
もう少し言えば、ここまでの過剰な追加緩和だけで2%のインフレ目標に到達できるのではないか?または、まだその目標を達成する為には、更なる追加緩和が必要!という2択の中でのパウエル議長の戦略が問われる場面です。
その内容が⤵︎
インフレ率が、一時的に2%を上回ることを容認し、長期的に平均2%の目標達成を目指すほか、雇用最大の確保を図る。
インフレ率2%未達なら、当面は2%を少し超えるような政策適切 インフレ率の継続的な低下の克服は懸念材料。
この発言から、具体的な追加緩和内容は示さなかったが、雇用を最大にするという発言から長期的に追加緩和をやるという事が読み取れますね!
この時点で、長期的とまでは行かなくとも、中期的に米ドル売りが続くと見て良いでしょう。
RBA
ここまでの所、この先は米ドル売りが続く内容で書いていますが、じゃ〜オーストラリア経済はどうなの?と言った所で、8月に発言されたRBA豪中央銀行のロウ総裁の声明文を解説していこうと思います。
RBAロウ総裁の声明文
⬇︎
・緩和政策を必要なだけ維持する
・豪経済の回復は予想よりも早くなる可能性。 ・金融面・財政面からの支援がしばらくの間必
要となる。
・調整の準備は出来ている。
・景気の下振れは当初の見込みほど深刻ではな
く、国内の大半で景気回復が進んでいる。
・現時点で追加緩和の必要性はない。
この発言で言える事は、豪ドル買いの一直線ですね!米ドル売り豪ドル買いが当たり前のファンダメンタズ分析だと思います。
ただ8月29日の時点で、週足のダウントレンドライン天井の78円に到達しているので、ここからは調整落下を予想しています。
その為、今後のオーストラリアの経済指標での落とし所を探る展開になると思います。
そのオーストラリアの経済指標ですが、8月・9月に失業率が45万人の13%を上回る予想がでています。この報道に対しての豪ドル売りの反応は今の所はありませんが、一つ落とし所を確信でできている報道なので、注目したいと思います。
9月の豪ドル円の見通し
上記にも書いた通り、週足のダウントレンドライン内での天井に到達した事もあり、豪ドルが強いと言っても、流石に調整は入ると見ているので、9月は落下を予想しています。その下げ材料となったのが、安倍総理大臣の辞任表明ですね!
この材料がどこまで、豪ドル買いを制御できるかは不透明感はありますが、このタイミングでビックニュースが出るとなれば、78円でショートエントリーを仕掛けたのは正解だったと思います。その他の下げ材料は、以下のとおり⤵︎
オーストララリア経済指標
9/1 豪・中銀政策金利 9月
9/2 豪・実質GDP 4月⤵︎
9/3 豪・貿易収支 7月⤵︎
9/4 豪・小売売上高 7月⤴︎
まずは、こちらの指標に注目していきましょう
アメリカ経済指標
9/1 アメリカ・ISM製造業景気指数 8月⤴︎
9/2 アメリカ・ADP雇用者数 8月⤴︎
9/3 アメリカ・ISM非製造業景気指数 8月⤵︎
9/4 アメリカ・雇用統計 8月
9月にいきなり注目度の高い経済指標が並びます。この経済指標が下げ材料になるかは、結果が出ないとわからない部分がありますので、注意して下さい。
ただ、何度も説明していますが、基本は豪ドル買い米ドル売りであり、今回落下と予想をしていますが、あくまでも調整落下として、ABC波が終わったら即利益確定をオススメします。
また、もっと短期的な予想を見たいという方は
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豪ドル円 テクニカル分析
豪ドル円 週足
現在週足は78円に到達していて、ダウントレンドラインの天井です。
まぁ〜もうここからは、落下する予想しか見えません。78円を完全に越すような事が起きれば、少し戦略を立て直す間は、ノートレで行きます。
豪ドル円 日足
日足は、現在5波と予想しています。
ここからは、ABC波と見ていますが、アップトレンドラインを抜くかどうかが重要になるので、そこに注目していこうと思います。
まとめ
基本は、米ドル売り豪ドル買いの流れなのは間違いありません。
ただ、為替は必ず波のように動くので、必ず調整で下がります。この調整が入るのが、78円と見ていて、また、安倍総理大臣の辞任表明の下げ材料がサポートしてくれると思い、9月は落下と予想してみました。
ただあくまでも調整なので、ショート長期保有はおすすめしません。
では!ありがとうございました😊